リスクマネジメントの失敗談
こんにちは。PMP試験対策講師をやっておりますPMP Masterです。
PMP試験対策講座のPMのすすめで”PMP試験対策に役立つ情報”を発信してゆきます。
リスクマネジメントを取り上げておりますが、
具体的にリスクマネジメントをしなかったために、どのようなことになってしまったのかという事を記事にしていきます。ご参考になれば幸いです。
私のリスクマネジメントの失敗談
リスクマネジメントについて、美談ばかりを聞いていても、リスクマネジメントを怠った際のダメージを想像できないですよね。
PMP Masterのリスクマネジメントセミナーでは、リスクマネジメントの失敗談と成功体験の両方を取り上げて、リスクマネジメントの重要性を説明しております。
今回は、リスクマネジメントの基礎が出来上がっていなかった2012年時に担当していたプロジェクトにおけるリスクマネジメント失敗談をご紹介いたします。
ご一読いただけたら嬉しいです。
2012年、わたしは製薬企業でプロジェクトマネジャーをしておりました。
海外のロンドン(UK)で実施する臨床試験のプロジェクトマネジャーをでした。
試験デザインは、症例数は38名、先発品とのクロスオーバー試験。
(治験薬の副作用から考え、数名程度試験から脱落する可能性が予想でき、
脱落する被験者を10%と見込んで症例数を38例と設定)
被験者数名の脱落によっては、追加エンロールメントが必要となることが予想できましたが、プロジェクトを先に進めることを優先したため、追加被験者のエンロールにかかる費用について、
UK内の委託業者と詳細を詰めずに契約して試験を開始。←これがのちに大きな損失を生むリスクだったのです・・・
UK現地の委託業者に落ち度があり、不適格者を試験に参加させていたことが後から判明。
予想より多くの被験者が脱落することになり、試験デザインから考え早期に追加エンロールをする必要あり。
追加エンロールできる期限は決まっていたため焦りがでてしまい、費用の折半交渉が決裂・・・
エンロールにかかる費用は全て弊社で支払わざる負えない状況になってしまった・・・
UK内の委託業者と詳細を詰めずに契約して試験を開始という大きなリスクを抱えたまま、プロジェクトのスケジュールばかりに目が行き、リスクマネジメントを怠った結果、
エンロールの費用をすべて負担するという結果になってしまいました。プロジェクト自体は、スケジュール通りに進めることができましたが、余計な費用を発生させてしまいました。
このような体験を期に、私は委託業者との契約については、たとえどんな些細な事項であろうと、全て明確に記載することを、自身のリスクマネジメントのポリシーとしております。
プロジェクトで必要な事以外発生させないための方法こそ、
「プロジェクトのリスク管理・リスクマネジメント」なのです!
プロジェクトのリスクマネジメント方法を身に着けたい・正しいリスクマネジメント手法を知りたいという方はへ…⇒リスクマネジメントセミナー
一方で、アジャイル開発には、プロジェクトを進めるにあたり、アジャイル開発特有のリスクのマネジメント方法なども特徴的です。
この点も、もちろんリスクマネジメントセミナーで詳しく取り上げております
⇒1Day リスクマネジメントセミナー
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